今さらだけどLa fonera 2.0(FON2202)にOpenWRTを入れてリモートカメラサーバにしてみる:下準備編

長たらしいタイトルですいません。

以前から、カメラサーバというのはASUS EeeBox B202にCentOSを入れて運用(ていうかほぼ放置)していたのですが、小さい無線AP(Planex GW-MF54G2)の調子が悪くなって交換した際、従来の設定ではうまくいかなくなってしまいました。交換した無線APもかなりクセがあるので、それはそれで考えないといけませんが。

実質外部サーバはカメラ用にしか使ってないし、EeeBoxを使うまでもないなということで、タンスの肥やしになっていたFON2202をカメラサーバにすることにしました。

実はだいぶ前にfonにOpenWRTを入れるのは成功していて、mjpg-streamerを動かすところまでやっています。MotionJPEGも一応は動くものの、あまり高解像度だとfon側の処理が追いつかないため、320か640くらいのサイズで使うことになります。

今回はMacでやってみます。シリアルコンソールさえ繋げられればWindowsだろうがLinuxだろうが一緒です。

用意するもの

  • MacBookAir 11in. + Snow Leopard
  • La fonera 2.0 (FON2202)
  • 玄人志向 SCON-KIT/PRO + 4線コード(自作)

SCON-KIT/PROとFON20202をつなぐシリアルケーブルを作成する

SCON-KIT/PROはFTDI FT232RLという定番チップを使ったUSBシリアル変換基板です。たまたまAmazonで見つけたものを使っていますが、別にSparkfunが出してるFT232RLUSB-シリアル変換アダプタでも構いません。fonのハックが出た当時は携帯につなぐ通信ケーブル(型番忘れた)が重宝がられていたようです。

基板は用意できてもfonと繋げられるようケーブルを作成しなければいけません。

玄人志向 SCON-KIT/PROピンアサインLa fonera 2.0(FON2202)ピンアサイン

1枚目がSCON-KIT/PRO側のピンアサイン、2枚目がfon側のピンアサインです。
fonのガワを開けるには、LEDランプがある側のゴム足を外せばネジが見えるので、それを外せば開けることができます。

ケーブルは適当に作成すればいいのですが、RxDとTxDは交互につなぐことに注意が必要です。図にすると以下のような感じに。

今さらだけどLa fonera 2.0(FON2202)にOpenWRTを入れてリモートカメラサーバにしてみる02

で、ケーブルをつなぐと次のようになります。注意すべきは電源供給をするVCCで、差し間違うと最悪基板を壊す可能性があるので気をつけましょう。今回はSCONもFONも電源はUSBなりACから給電してるので、最初から抜いておいてもいいかもしれません。

今さらだけどLa fonera 2.0(FON2202)にOpenWRTを入れてリモートカメラサーバにしてみる01

ケーブルは何でもいいですが、私の場合はたまたま転がってたよくわからないジャンクケーブルのピンヘッダ差し替えで作ってみました。差し替えを想定して他にも使うかもという方は、電子工作で使うジャンパピンなんかも手軽でよさそうです。

Macから接続してみる

準備ができたところで、早速Macから接続してみましょう。

ドライバのインストール

SCON-KIT/PROは前述のとおりFT232RLを使っていますので、それを認識させるドライバが必要となります。

ダウンロード先:Virtual COM Port Drivers

ダウンロードするものはVCPドライバの一覧から、「Mac OS X」項目にある32bit版の「2.2.16」をダウンロードしました。ファイル名は「FTDIUSBSerialDriver_v2_2_16.dmg」です。MacBookProとかなら64bit版でもいけるのかな?

インストールはシンプルにダウンロードしたdmgをマウントして、中にあるmpkgファイルをダブルクリックしてウィザードに従いインストールするだけ。
dmgの中にはバージョン違いが二つありますが、今回は新しい方を入れました(FTDIUSBSerialDriver_10_4_10_5_10_6.mpkg)。

Mac標準ターミナルからアクセス

SCON-KIT/PROをMacに接続し(FONはまだ電源を入れなくて良い)、Mac標準のターミナルを起動します。

FT232のドライバがちゃんと認識されているか確認するため、以下のコマンドを入力します。

$ ls /dev/tty.*
/dev/tty.Bluetooth-Modem  /dev/tty.Bluetooth-PDA-Sync  /dev/tty.usbserial-A7004ttN

最後に出た「/dev/tty.usbserial-A7004ttN」があれば認識に成功しています。

つぎに、いよいよシリアルコンソールに接続します。Macのターミナルには標準でシリアルコンソールを表示するコマンドが用意されており、余分なソフトなく使用することができます。ただし、一部では文字化けの報告があるらしく、気になる場合はJerminalとかminicomとかいうソフトを使うと良いそうです。

$ screen /dev/tty.usbserial-A7004ttN

あとはFONの電源をいれてやると、ブート状況がシリアル経由で流れてきます。

これでファーム書き換えの準備ができました。次回はFONにOpenWRTをインストールしてみます。

これで私もFonero:FON La Fonera+

20080307:これで私もFonero:FON La Fonera+だいぶ前に買ったfonをようやく設置することができました。これでAtermはお役御免です。

製品情報:FON

一通り登録と設定して使ってたんですが、時折MyPlaceへの接続ができなかったりすることがあるので、これについては要調整という感じです。
これはまぁ、安物ルータと割り切ればそういうもんかなという感じで。
FONの登録や設定方法は後日掲載します。

ACアダプタも本体も小さいので、これをそのまま持ち出して出先で使う人がいるらしいですが、私はとりあえず据え置きにしておきます。

ついでに、ひかりルータやハブを100円ショップで買った小型メタルラックに収納しました。
最下段に小さめの電源タップを固定し、2段目以降にVoIPやCTUやFONやらを積み重ねてみました。
べた重ねすると放熱ができなくなる問題があったのでメタルラックを使用した次第です。
もうすこし位置調整して機器を長いタイラップか何かで固定して、配線をもっときれいに(LANがまだだらーんとしてる)すれば、自家製メタルラックが完成します。
15cmとか10cmのLANケーブルが手にはいらないんですよね・・・

【20080330追記】定期的かどうかわかりませんが、時折パスワード要求されたり(入力しても再要求される)、MyPlaceに接続できませんとか出ます。大抵は電源入れなおすと直るのですが・・・割と不安定ですね。