この記事は「Raspberry Pi記事まとめ」に集約しています。
外部接続ができるようになったら、raspi-config外の初期設定を行います。
Raspbianの日本語化
raspi-configで行った日本語対応だけでは、Xを起動したときや直接コンソールを見たとき文字化けしてしまいます。
金輪際Xを起動しないのであれば別にやる必要はありませんが、せっかくなので日本語表示に対応させておきます。
日本語フォントをインストール
$ sudo apt-get install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho fonts-takao fonts-vlgothic fonts-ipafont xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname
FEPをインストール
$ sudo apt-get install uim uim-anthy
Anthy以外でも、いわゆるGoogle日本語入力であるMozcも入れられます。
$ sudo apt-get install ibus-mozc
日本語対応コンソールをインストール
$ sudo apt-get install jfbterm
依存パッケージが結構入ります。
これで再起動してXを起動すればUIが日本語化されます。
CUIの場合、まだ文字化けしたままですが、以下のコマンドを入れると日本語対応シェルとして動きます。
$ jfbterm
ただ、jfbtermをexitするとなぜか画面が止まってしまいます(入力は受け付ける)。再起動以外の解決法は不明。
rootのパスワードを設定
piユーザはsudo許可してあるので大して基本操作上気にする必要はありませんが、一応rootパスワードも設定しておきます。多分初期パスワードは空?
$ sudo passwd root
新しい UNIX パスワードを入力してください:新しいroot用パスワード
新しい UNIX パスワードを再入力してください:同じの
passwd: パスワードは正しく更新されました
一応suでスーパーユーザになれるか確認しておきましょう。
NTPの設定
Qiitaでの例を探すと何故かmfeedではなくnictの例ばかりなので、ひねくれてmfeedで設定します。別に時間ずれはなさそうなんで大丈夫。
ntp.confの編集
$ sudo vi /etc/ntp.conf
※server0〜3までをコメントアウト
pool ntp.jst.mfeed.ad.jp iburst
NTPの再起動
$ sudo /etc/init.d/ntp restart [ ok ] Restarting ntp (via systemctl): ntp.service.
動作確認
$ ntpq -p
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
ntp2.jst.mfeed. 133.243.236.17 2 u 1 64 1 20.286 1.172 0.582
ntp3.jst.mfeed. 133.243.236.17 2 u - 64 1 19.895 -0.526 0.089
ntp1.jst.mfeed. 133.243.236.17 2 u 1 64 1 19.431 3.093 0.900
SSHの設定
参考サイト:RaspberryPi – Raspberry piで先にやること – Qiita
sshd_configの編集
$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config
【28行目あたり変更】rootログインの禁止
PermitRootLogin no
【53行目あたり変更】パスワード認証の禁止
PasswordAuthentication no
【最下行に追加】タイムアウト時間の延長
ClientAliveInterval 60
【最下行に追加】ローカル内でのパスワード認証を許可
Match Address 192.168.24.*
PasswordAuthentication yes
sshの再起動
$ sudo service ssh restart
viの設定
jessieインストール直後のviはなんだか挙動が変です。
互換モードというのが悪さをしているそうなので、それをオフにするのとついでに他の設定もしておきます。
.vimrcの編集
かなり細かい設定は「めんどくせーからvimrcそのまま晒す – Qiita」が参考になります。
$ vi .vimrc
set nocompatible "互換モードを使用しない
set number "行番号を表示
set nobackup "バックアップを作成しない
set backspace=indent,eol,start "deleteを押すと行頭削除
set smartindent "自動インデント
set showmatch "括弧同士をハイライト
"set list "不可視文字を表示
set cursorline "カーソル行に線を表示
set title "タイトルをウインドウに表示
set tabstop=4 "タブ幅
set shiftwidth=4 "インデント幅?
デフォルトのエディタをvimにする
$ sudo update-alternatives --set editor /usr/bin/vim.tiny
sudo viした時にpiユーザの設定を継承する
普通にsudo viすると上記の設定が消えてしまいますが、以下のコマンドを入れると設定を継承したviが使えます。
$ sudo vi -u ~/.vimrc ファイル
ただ、毎回オプションつけるのも面倒なので、シンボリックを貼って自動化します。
# su -
# ln -s /home/pi/.vimrc .vimrc
これでもまだ挙動がおかしいので、最近はnanoに移行しつつありますが。
と書いておきながら。
普通にvimを入れれば不思議挙動の大半が解決します。
$ sudo apt-get install vim
いつもの操作感で使えます…
IPv6を無効にする
IPv6を使用していないので無効にします。
$ sudo vi /etc/sysctl.conf
【最下行に追記】
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
$ sysctl -p
【2016/01/28追記】
上記の方法ではlsmodするとIPv6が動いたままなのであまり意味がありません。
参考サイト:どうすればIPv6を無効化できるか – adsaria mood
$ sudo vi /etc/modprobe.d/ipv6.conf
【2行目コメントアウト】
#alias net-pf-10 off
【最下行に追記】
install ipv6 /sbin/modprobe -n -i ipv6
この1行だけでIPv6を停めることができました。
ソフトウェアを最新にする
Raspbianを一通りアップデートしましょう。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
$ sudo apt-get dist-upgrade
$ sudo rpi-update ※
$ sudo shutdown -r now
※ 最後のrpi-updateはRPiのBIOS的なものをアップデートするのですが、SDカードの相性が厳しく、TrancendのSDカードでは必ずシステムを壊しました。対処法は別のSDカードに替えるしか今のところありません。
この作業は定期的に行いましょう。
もうここまで来たら接続するのは電源用USBだけです。